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Texte à traduire

かぐやひめ

Kaguyahime = La princesse Lune

Kaguyahime la princesse lune
Ce conte, très célèbre au Japon, est divisé ici en 24 parties distinctes afin de vous faciliter la lecture et la traduction. Pour vous aider, du vocabulaire est ajouté à la fin de chaque partie ; vous pouvez vous rendre sur le forum afin de poser vos questions et d'aider les autres membres à la traduction.

Première partie

むかし、 みやこ の ちかく の 村(むら) に たけとりのおきな と
よばれて いる おじいさん が いました。 おじいさん は まい日(にち)
山 へ いって たけ を とり、 それ で かご を あみ、 ざる を
つくって くらして いました。

Vocabulaire

たけ = bambou
とり = prendre
たけとり = coupeur de bambou
おきな = vieil homme
よぶ、よびます、よんで、呼ぶ = appeler
かご、籠 = panier
あむ、あみます、あんで、編む = tricoter, tresser
ざる = un tamis
くらす、くらします、くらして、暮らす = vivre

Deuxième partie

ある日(ひ)、 おじいさん が たけ を きろう と したら ねもと の
ぴかぴか ひかる たけ が ありました。
「ふしぎな たけ だ。」
おじいさん は びっくりして その たけ を そっと
きって みました。 すると どう でしょう。 たけ の なか に
小さな 女の子 が いました。

Troisième partie

「なんて かわいい 子 だ。」
おじいさん は おおよろこび で
女の子 を だきあげ、 いえ に
つれて かえりました。
「これ は かみさま が
さずけて くださった に
ちがいない。」
おばあさん も
よろこんで 女の子 を
だきしめました。
ふたり は 女の子 を
たからもの の ように して
それは それは だいじに
そだてました。

Quatrième partie

ふしぎな こと に
つぎ の 日 から おじいさん が
たけ を きる たび に こがね が
ざくざく と でて きました。
おじいさん は たちまち
村 いちばん の おかねもち に
なりました。

Cinquième partie

女の子 は すくすく そだって、 やがて むすめさん に なりました。
まるで かがやく ように うつくしく、 かぐわしい ほど に きれいな
ところ から かぐやひめ と よばれる ように なりました。

Sixième partie

かぐやひめ の うつくしさ は みやこ に も しれわたり、
ひとめ みたい と いう ひと が つぎつぎ と
おじいさん の やしき に やって きました。
「かぐやひめ を ぜひとも わたし の
よめ に ください。」
男 の ひと たち は みんな 手 を
あわせて たのみました。

Septième partie

その なか に 雨 の 日 も かぜ の 日 も おじいさん の やしき へ
きて、 かぐやひめ を ぜひ よめ に ほしい と いう 五(ご)人(にん) の
ひと が いました。 どの ひと も みぶん が たかく たいへんな
おかねもち でした。
「かぐやひめ は かみさま から さずかった むすめ です。
だれ に も さしあげる こと は できません。」
おじいさん が いくら ことわって も
五人 は あきらめよう と しません。
おじいさん は こまって しまい、
かぐやひめ に いいました。

Huitième partie

「どの かた も りっぱな ひと ばかり だ。 おまえ も
はやく よめ に いって わしら を あんしんさせて おくれ。」
すると かぐやひめ が いいました。
「それ なら めずらしい もの を みつけて きた ひと の
ところ へ およめ に いきます。」

Neuvième partie

そこで おじいさん は 五人 に かぐやひめ の ことば を つたえました。
「いしづくりのみこ は てんじく へ いって ほとけさま の つかって いた
石(いし) の はち を もって きて ください。 くらもちのみこ は
ほうらい山(さん) へ
いって 白い(しろい) み の なる こがね の 木 を ひとえだ おって
きて ください。 あべのうだいじん は もろこし へ いって 火ねずみ の
かわごろも を。 おおとものだいなごん は りゅう の くび に
ある 五色(しき) の 玉(たま) を。 それから いそのかみのちゅうなごん
は つばめ が たまご と いっしょに うむ と いう
こやすがい を もってきて ください。」
みんな ひと の 手 に はいらない たからもの
ばかり です。 五人 は ぽかん と して かお を
みあわせました。 それでも なんとか 手 に
いれなくて は かぐやひめ を もらう
こと が できません。

Dixième partie

いしづくりのみこ は てんじく へ いく と
うそ を つき、 みやこ を でて いきました。
あちこち の おてら を まわり、 ふるい
石(いし) の はち を みつけて きました。
それ を にしき の ふくろ に いれ、
かぐやひめ の ところ へ もって いきました。
「やっと はち を みつけて てんじく から
もどって きました。」

Onzième partie

でも かぐやひめ は
きたない はち を みて いいました。
「これ は どこか の おてら で
みつけて きた はち でしょう。
ほんとう に ほとけさま の
はち なら もっと うつくしく
ひかり かがやいて いる はず です。」
いしづくりのみこ は はずかしく なり、
こそこそ にげて いきました。

Douzième partie

くらもちのみこ は ほうらい山(さん) へ いく と いって ふね に
のりこみました。 でも ほうらい山 が どこ に ある の か も
わかりません。 そこで こっそり もどる と、
こがねざいく の めいじん たち を あつめて こがね の えだ を
つくらせました。 さすが は めいじん たち です。 かぐやひめ に も
ほんもの と みわけ が つかない ほど でした。
かぐやひめ が こまって いる と そこ へ めいじん たち が
てがみ を とどけました。

Trezième partie

「こがね の えだ を つくった の に
くらもちのみこ は おかね を はらって
くれません。 どうか ひめ の ほう で はらって ください。」
たちまち にせもの と わかり、 くらもちのみこ も あわてて
にげかえりました。

Quatorzième partie

あべのうだいじん は もろこし の ふね が くる みなと へ いって
たくさん の かね を はらい、 火ねずみ の かわごろも を 手 に
いれました。
かぐやひめ が はこ を あける と うつくしい かわごろも が はいって
いました。
「これ は てんじく の おぼうさま が はるばる もろこし へ もって
きた もの です。」
うだいじん が とくい に なって せつめい しました。

Quinzième partie

「それでは 火 の なか に いれて みましょう。
火ねずみ の かわごろも なら もえる こと は ありません。」
ところが 火 の なか の かわごろも は たちまち もえだして
しまいました。 うだいじん は かっ と して いいました。
「あの しょうにん め、 よくも わし を だました な。」

Seizième partie

おおとものだいなごん は じぶん で ふね に のり、 りゅう を さがし に
でかけました。 おき に でた とたん、 ひどい あらし に なりました。
ふね は このは の ように ゆれ、 いまにも しずみ そうです。
「りゅう を つかまえよう と した から りゅう王(おう)さま が
おこりだした の だ。」
せんどう たち も ふるえあがりました。 だいなごん は もう いきた
ここち も ありません。 おもわず 手 を あわせて さけびました。
「りゅう王 さま どうか おゆるし ください。 もう りゅう の 玉(たま) を
ほしがったり しません から。」
それ でも 三(みつ)日(か) 三(み)ばん 海 は あれつづけ、
ようやく はまべ に ながれつきました。 だいなごん は それっきり
かぐやひめ の ところ へ は いきません でした。

Dix-septième partie

いそのかみのちゅうなごん は ほくほく して いました。
つばめ の す なら どこ に でも あります。 ある 日、
天(てん)子(し)さま の
ごてん に ある くら の のきした に つばめ の す を みつけました。
さっそく けらい たち に あしば を つくらせ、 かご を つりました。
かご に のった ちゅうなごん が す の なか に 手 を いれる と
こやすがい が ありました。
「みつかった ぞ! はやく かご を おろせ。」
けらいたち が あわてて つな を もちあげたら、 かご が おっこち、
ちゅうなごん も あおむけ に たおれました。 それ でも こやすがい を
しっかり と にぎって います。 でも、 よく よく みて みたら つばめ
の ふん でした。

Dix-huitième partie

だれ も よめ に する こと が できなかった かぐやひめ は ますます
うつくしく なって いきました。 ところが それから 四(よ)年(ねん)
め の 春(はる) が きた ころ です。
かぐやひめ が 月(つき) を ながめて は なみだ を ながす ように
なりました。
「なにか しんぱい ごと でも ある の かい。」
おじいさん が きいて も おばあさん が きいて も やさしく ほほえんで
くび を ふる ばかり です。 それでも 月 が まるく なる に つれて、
かぐやひめ は ますます かなし がり、 すすりなく ように なりました。

Dix-neuvième partie

「おまえ の かなし そうな すがた を
みて いる と わたし まで かなしく
なって しまう。」
「おねがい だ から わけ を はなして
おくれ。」
おじいさん も おばあさん も
なみだ を ながして いいました。
すると かぐやひめ も 目(め) に いっぱい
なみだ を ためて いいました。
「じつ は わたし は 月 の みやこ の
もの です。 こんど 十(じゅう)五(ご)夜(や) の ばん が
きたら 天人 たち が むかえ に
やって きます。 わたし を かわい がって
くれた おとうさま や おかあさま と
わかれる の か と おもう と それ が
かなしくて......」

Vingtième partie

「そんな こと を させる もん か。」
おじいさん が いいました。
「だれ が きたって わたす もの です か。」
おばあさん も なき ながら いいました。

Vingt-et-unième partie

おじいさん は 天子さま に たのんで
かぐやひめ を まもって もらう こと に しました。
十五夜 の 日 が くる と、 天子さま の けらい が
二(に)千(せん)人(にん) も きて おじいさん の やしき の まわり を
かこみました。 やね の 上 に も ゆみや を もった
けらい が ずらり と ならび、 月 の みやこ の ひと を
ひとり のこらず うちとって しまおう と
まちかまえました。
かくやひめ は やしき の いちばん おく の
へや に いれられ、 おじいさん と おはあさん が
しっかり と だきかかえました。
やがて よる に なり、 まん月(げつ) が
のぼり はじめる と、 空(そら) が まひる の ように
あかるく なりました。

Vingt-deuxième partie

すると 大きな くも が ゆっくり と おりて きました。 くも の 上 に
は くるま を かこむ ように して おおぜい の 天人 たち が
たっていました。 うっとり と ながめて いた けらい たち が あわてて ゆみ
に や を つがえました。 ところが どう した と いう の でしょう。
みんな 力 が ぬけて しまい、 どうして も からだ を うごかすこと が
できません。
天人 たち を のせた くも が にわ から すこし 上 の ところ で
とまりました。 すみきった こえ が ひびき わたりました。
「たけとりのおきな、 かぐやひめ を むかえ に きました。
これ まで ひめ を そだてて くれて ありがとう。」
その とたん、 しめきって いた やしき の と が 音(おと) も なく
あいて、 かぐやひめ が ふたり の そば を はなれました。

Vingt-troisième partie

かぐやひめ は にわ へ でる と 天(てん)女(によ) の はごろも を
まといました。
「おとうさま、 おかあさま、 おわかれ です。 どうか これ を
わたし と おもって たいせつ に して ください。」
かぐやひめ は きて いた きもの を おじいさん に
わたして くるま に のりました。

Vingt-quatrième partie (et fin)

「さようなら。」
天人 たち に かこまれた かぐやひめ は
まん月 の ひかり かがやく なか を
たかく たかく のぼって いきました。